東京の講師の方が「関西で集客するのは難しい」と何人かから聴いた事があります。
東京で満席になっても関西では「数名」しか集まらなかったとか
「定員の2~3割程度」しか集まらなかったというケースも珍しくないです。

ソーシャルネットやブログで「ファンが多い」「知名度がある」「本を出している」
と言って東京では人気があっても、関西では「関西人文化」と言う感覚と言っても
良いかと思います。それくらい関西人は「独特の感性」を持っています。

関西人の特色として
「知っているものには興味を示すが、知らないものには興味を示さない」
名前を知っていたら「え!そんな人来るの?」と飛びつくが
名前を知らなかったら「誰それ?聞いた事ないからええわ」と言う感覚ですね。
でもタイトル等で聴きたい話とかなどポイントが合致すれば足を運びますが。
shinosuke
いい例が「お笑い芸人」です。
東京のお笑いタレントが関西で公演するなんて、ほとんどないです。
まあ基本的に関西は「笑い」に対する評価が厳しい土地柄なので
関西のお笑い芸人なら受け入れますが、東京の芸人はあまり受け入れません。
しかし関西で公演をする際に毎回会場を満席にする東京の芸人がいるのです。

それが「立川志の輔」さん。
私も志の輔さんの落語を聞きたいと思うのですが、プラチナチケットで手に入らないです。

志の輔さんの落語には“いちびってやろう魂”が、
うっすらとコーティングされていて、いい感じの軽快さを生んでいますが
その“いちびってやろう魂”が関西人に受け入れられていると思うのです。

20140121megumi
2010年に牛窪恵さんが当会に初めて当会でご登壇頂いた時、66名集まったのですが
当時の開催報告はこちら
その後も毎年コンスタントに集まっているのは、牛窪さんが関西に来られた時は
「関西人目線でパワポ作成やお話をされている事」
パワーポイントの中に「百貨店の実例」を紹介した際に
「伊勢丹」や「松屋」じゃなく「大丸」や「阪急」など
関西人の目線を意識した資料作りは「関西人のハートを掴んだなあ」と感じました。

またブログ等々で「阪神ファン」を公言していましたので
その部分も関西の人に受け入れられたと思っております。

関西人は独特の文化と感性を持っています。
今でも関西人は心のどこかに「東京なんかに負けたくない!」と言う意識がどこかにあります。
ですから東京と同じ感覚で関西に来られても「なんで?」と思うケースが多いと聞きます。

では東京の講師の方が関西で受け入れられるポイントをあくまでも私の感性で書きますと
1)パワポ等はできるだけ関西人目線で作ること
2)関西人と接して感覚を掴む事
3)関西での話題を常にインプットしておく事
4)毒のある話ができる事
5)中央(東京)の批判を上手く話せる事
6)関西での人脈やファンを沢山作っておく事
7)関西人の性格や感性をちゃんと把握しておく事

これらをいくつか抑えておけば、少なくともある程度の集客は出来ると思います。
牛窪さんは1)2)3)6)を抑えていると思います。
栢野さんは4)6)を抑えていると思います。
古賀さんは5)かな?
あと関西出身の講師の方はお分かりだと思います。

ちなみに私も最近、東京から講師をお呼びする際、着眼ポイントは
「東京で人気がある」とか「地方でも集まっている」と言うポイントではなく
「関西人目線で受け入れられるか否か?」を見て、判断するようになりました。

最後に関東と関西のコトバ観の違いがあったのでご紹介致します。

関西でセミナー等をお考えの東京や地方の皆さんに参考になればと思います。

今後のキックオフ関西の開催予定はここをクリック願います。